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minikoののほほん生活♪

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子宮筋腫(緊急入院その3 転院先にて)

初めて乗った救急車の乗り心地は・・・最悪でした。
担荷(?)みたいのに寝ているんだけど、下がでこぼこしていて背中が痛かった(涙)思ったより
救急車ってとっても狭い!運転手の方はすごいブレーキをやたらかける方で・・・
私に付き添っていた別の救急隊の方が気を使って、いろいろ運転の方に「もう少しゆっくりとブレーキ
かけて!」などと言ってくれました。そのお陰で少しはましになりましたが。
車の中は計器類や酸素吸入器などがすごいたくさんあってびっくりしました。
なんか私、体調悪いクセに、救急隊の人にいろんなこと話してましたわ。
ホントに自分、具合悪いのか~ってあとから思いました。
  
転送先のR病院に着いたのですが、もう目が回る状態だったので病院に入っても目を閉じてました。
だからどこをどう運ばれたか全然分かりません。ナースステーション前の病室に運ばれたようです。
待っていた先生がすぐに診断、エコーで子宮周辺を確認。
血液検査をし、胸のレントゲンを撮る。(寝ながらでも撮れるんですよ!もうびっくりです)
担当の看護婦さんに今までの状況説明をする。(この日2回目ですね)

しばらくすると担当の先生の初見が出て、私達に説明をする。
『貧血の数字が午前中より落ちてる。まだ(出血性)ショック状態ではない,けど、これからと明日2日間で
大丈夫だと思うけど、輸血をします。それで(出血が)止まらなかったら「子宮摘出」になるかも』
と、この日2度目の同じ告知(っていうのかな?)をされました。

退院後、あとで聞いたことですが、ピコは「子宮摘出するって聞いた時、ホ
ント俺はいやだったけど、
毎月あんなに苦しんでるお前の姿を見ていたら子宮摘出した方が、お前の為になるかもなぁ~」
と話してくれました。
でもその時は「もう大丈夫だから、安心して眠れよ」と2度の医者の言葉を受け、さすがに不安に
なっていた私の手を握っていてくれました。
そして、夕方遅くに1回目の輸血をすることになりました。

えっと、輸血の為には点滴用の針も、太いものにしなくてはならないらしいです。
(輸血の時と手術の時の点滴用は太い針です。しばらくはその跡も残ります)
前日から左腕に刺さっている針は細い、新たに反対の右腕に刺さなくてはならなかった。(ちょっと恐い)
右腕に思いっきり針がささりました・・・直角で刺さっていく感じがあって
とっても痛かった(涙)
しかも、手首に近かいところだったからその後、食事ができるようになった後、右手使えなくて
苦労しました(汗)

ちなみに輸血をする時は、その血液をそのまま人に注入するのではなく、ある程度(人肌くらい?)
温めてから・・・そして注入が始まったあとも固まらないように袋をモミモミと揉みほぐして
いかなくてはいけないそうです。(輸血の時、看護師さんから聞きました)
いよいよ輸血です。看護師さんから氏名と血液型の確認(ちなみにRH+でした)ののち注入。
すべてが初めてづくしでした。
どこか誰の者か分からないけど、人様の血液が私の体の中に入っていきます。
その前まですごく冷たかった私の体が、だんだんと暖かくなっていくのが自分でも分かるんです。
しかしその後、副作用というか初めての輸血には人によっていろいろとあるみたいなんですが、
吐き気や微熱が副作用として出てきます。私も初日の輸血後は両方の症状がでました。
吐き気を押さえる点滴と氷枕を頭にのせて、ゆっくりと輸血をしていました。
大げさなんですが、人様の血液を頂いて私は生き返ったような気がしました。
献血コーナーとかで献血して下さった方に感謝します。
ありがとうございました。

この日もほとんど寝れませんでした。
夜勤の看護婦さんに何度も時間を聞いて・・・ぜんぜん時間が進んでなくてすごく夜が長かったのを覚えています。
輸血はしたものの、まだまだ出血が止まるかどうか分からない、だめだったら子宮摘出ですから・・・
この時もかなり不安だったのでしょうね。

お陰さまで、この日を境に大量の出血はおさまり始めました。
次の日の昼から5分粥(前日はまったく食べていなくて、夜になって水が飲
めるようになった)と
夕食(は常食)が少しずつ食べれるようになりました。
2日目の輸血をしましたが、その時は前回と違い吐き気も熱もなく無事に終わりました。
真っ白だった私の手は、すっかり元の肌の色に戻りました。
出血が治まりはじめたので、最初言われていた子宮摘出はなんとか免れました。
今後はそうなった原因、すっかり落ちてしまった貧血数値の治療をすることになります。

この病院に入院して3日目の8日、あんなにたくさん出ていた出血もほぼ止まりました。
でも前の病院から入れている尿管はそのまま・・・
前の病院からなんですが、入院以来ベットからまったく動けなかったのです。
さすがに3日目になるとベットの上で動きたい衝動にかられ・・・
先生からも「尿管取るには、まず歩けないとね~」ということで実質4日目にベットを離れました。
尿が入った(嫌だね~)袋を持ちながら少しずつ、ゆっくりと歩きます。
ちょっとですが、やっと病室から出ることができました。
それからすぐに尿管を抜くことができました。(これも結構痛かった~)

しばらくは尿意がどんなもんかを忘れてました(笑)
あ、なんとなくトイレに行きたい・・・って行くと管が入っていたせいか排尿の時、
2~3回くらいは痛かったですね。そしたら急に婦長さん(あとから婦長さんだって
聞いた(笑))が
『minikoさん、もうちゃんと歩ける?大丈夫ね??』
「はい、なんとか大丈夫です」
『じゃあ、お部屋変わるからベットごと移動するから歩いてきてね』
「は、はい・・・」
あらら・・お部屋って変わるもんなのね~(@_@)
まあ、後から他の患者さんに聞いて分かったんだけど、運ばれてきて重症な時はだいたい
ナースステーションの前に行くわね(^^;)
ベットごと移動、部屋はナースステーションから一番遠い部屋に移った。
その部屋なんだけど・・・(5人部屋)
最初、み~んなカーテン閉め切っていて恐かったわ。
とりあえず「こんにちは~♪よろしくお願いしま~す!」って挨拶したけどね。
でもすぐにその病室にいたうちの2人は退院していった。
  
点滴は、その時はまだ食欲もそんなになかったので1日3本くらいあったかな?
止血剤と糖分の入ったものと鉄剤!鉄剤はこの時の私には必修でしたから。
ちなみに鉄剤は、他のモノ(止血剤)が飲み薬になっても退院当日まで続きました。
入院1週間くらい経って、やっと詳しい診察をすることに・・・
この時出血は、普段の生理くらいになってました。
この時もまだ出血があるので、看護婦(先生)さんの指示しばらくは使ったナプキンを
ためてました。(あとで看護婦さんが回収して血液の量を測るのです)

診察は・・・どうやら通っていた病院でそんなに原因ではないと言われていた子宮筋腫が
原因のようでした。
先生は『50代以上のおばさんとかだったら、もういらないでしょ?取っちゃいましょう!
と、言えるんだけどね・・・あなたは年齢的にまだ若いし、そんな風に子宮を取っちゃえ!
なんて言えないなぁ~』とあっけらかんと言いました。
結局、子宮は取らないとダメなのかな~?って思いました。
その後、まだ出血がおさまっていなかったので、またホルモン注射をしました。
(その時、ちゃんと聞かなかったけど生理を止める方(ピル)だと思います)
『ダンナさんに説明したいから、木曜日の夜にでも来てもらって下さい。その日、自分(先生)
は当直だから夜だったらいつでもいいから』
その後・・・う~ん、そのままここで手術なのかなぁ~なんてピコと話してました。

入院から1週間以上経った木曜日、夜に主治医D先生のお話がありました。
 応接室みたいなところに通されて、すっごい分厚いカルテ(?)でしょうか、それを手に
先生は子宮の図を書きながら説明しました。
『詳しい検査をしていないけど、ここ(子宮内に)筋腫があると思われます。
だいたい4、5センチくらいかな?子宮を取ってしまいましょう!と言いたいのですけど、
あなたはまだ年齢的にも将来があるから取る訳にはいかない。』と先生、次に気になることを・・・
『で、手術となると・・・開腹よりも内視鏡の手術かなぁ~と思うけど、ウチの病院では
その手術の実績がないんですよ』
「え?ここでは手術ができないって・・・ここでの手術はできないってことですか?」
ピコと私はびっくりして先生に聞く。
『内視鏡もあるにはあるけど、あまり使ってないというか・・・私が来て○年になるけど
2、3回手術があったかどうか~使える人がいないっていうのもあるんですよね。実際、
この病院の産婦人科で使える人は・・・あまりいません』
と私達がびっくりするくらいあっさりおっしゃいました。
「ここで手術ができないとなると、私はどうすればいいんですかね~?他の病院ってことですか?」
『お住まいは○○でしたよね?でしたらS医大が近いですね。そこだったら開院したばかり
で設備もいいし、新しいところなのでだから内視鏡もあるでしょ
う。そちらに紹介状を書きますから退院したら、すぐ外来に行ってもらうということで。
今だったら貧血の状態もほぼ正常値に戻ってきているので、退院はどうしますか?
退院はいつでも大丈夫だから』
「出ていいのだったら明日にでも退院したいです。週末くらいはウチで過ごしたいですが・・・」
『じゃあ明日、退院にしましょう。そのかわり、今度の土日は無理しないようにして
もらって、来週月曜日にはS医大に行って下さいね』
「先生でもその病院、ここに来る前に1回受け入れを断られているんですけど」
『ああ、ベットとかが一杯だと断りますよ。ウチだって今回はたまたま僕とベットが空いて
いたから、受け入れたんですよ』
あらら・・・(--;)そんなこともあるのね~
入院は10日間でしたが、次の日やっとR病院を無事に退院することができました。
とても長い長い入院でした。  


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